先週末はハーブバームのワークショップでした。
この冬、出張講座も含めて、計3回の万能ハーブバームづくりを行いました。
私は大のバーム好き。確かにべとつきが気になる場面もありますが(携帯や本を触るときなど)、そんなときは軽くティッシュオフすれば大丈夫。それよりもバームの持つ保湿力と保護力に守られたー!と実感する場面のほうがはるかに多い。だからバームは手放せない。
私のバーム好きは家族にも伝染し、今では夫もどもたちも、バームが生活に溶け込んでいる。
アスリートで遠征や出張が常の夫も、バームは携帯する荷物の必需品になっています。
今回は、私の定番のレシピと、それらに登場するハーブや基材などを紹介します。
まずは浸出油の仕込み
バームの薬効の一番の決め手となるのは、バームに入れる精油や使用する基材より、ハーブの浸出油。
アロマテラピーを勉強し始めたころにつくった、ミツロウと植物油(+精油)だけのバームは、もう私は作っていない。
もちろん、そのシンプルなバームも、ミツロウからの薬効や使用した植物油からの薬効が期待できるすばらしいバーム。市販の防腐剤や添加物がたくさん入ったものよりずっと私は好きです。
でも一度浸出油を使ったバームを使うと、浸出油なしのバームは考えられなくなってしまったのです。そのくらい浸出油の力ってすごい。
たかがハーブをオイルに浸しただけなのにね。でも浸すだけだから、ぜひ作ってみてください。ここに浸出油についてまとめた記事があります。→浸出油の作り方
お勧めの浸出油
☆ カレンデュラまたはマリーゴールド
ビタミンカラーの、見た目にも心弾むバームが出来上がります。カロテノイド系色素がお肌の修復作用や保護作用を発揮してくれるので、トラブル肌、敏感肌の方にお勧めです。
☆ 紫根
濃い赤のバームが出来上がります。これも見た目に惹かれるバームです。
☆ ローズマリー
緑色のバームが出来上がります。香りも私は精油より自然な香りが感じられて好きです。収斂作用(引き締め)、抗酸化作用からエイジングケアにおすすめ。
☆ 柚子種子または柚子果皮
基底層に対するケアで定着した柚子種子。チンキ剤はバームでは使いにくいので浸出油を使います。柚子果皮の浸出油も精油を使うよりいい香りできれいな色の浸出油ができておすすめ。毛細血管を拡張してお肌のターンオーバーを正常にしてくれるので、くすみのある方におすすめです。
他にもドクダミ、アーティチョーク、ローズ、ミント・・・などいろんな浸出油でバームを楽しむことができます。
膝や肘のケアでは、柚子浸出油のバームが本当にいい感じでつるつるにしてくれましたよ。
自分のお肌で植物の力を感じて記録していってくださいね。
定番レシピ
私のバームの定番レシピは、ミツロウ、浸出油、シアバターを使ったものです。
講座やワークショップ、商品レシピでは、もう少しリッチにアボカドバターやマンゴーバター、カカオバター、ステアリン酸を少し加えたりすることもありますが、家庭用は本当にシンプルなレシピにしています。
その理由は、家庭で使用する場合は年齢、性別、肌質、使用目的などが様々なので、どの人がどんな目的で使用してもお肌に合うようにと考えているからです。
講座や商品はターゲットをある程度絞っているため、基材もその目的によりあったものを選ぶようにしています。
家庭用万能バームレシピ
ミツロウ 2~3g(※季節で変える) シアバター 10g 浸出油 30ml
これを湯煎して全て溶けたら容器に入れて出来上がりです。
ミツロウは出来上がりの硬さを左右するため、冬は秋冬は2g、春夏は3gにしています。
1g変えるだけでも仕上がりは全然変わってきますよ。
出来上がったバームは約1年持ちます。でもこのレシピの分量だと、我が家ではあっという間になくなってしまいますけどね。
このバームを薬箱に常備しておくと、何か塗りたい、というときにとても役立ちます。
火傷、吹き出物、ニキビ、擦り傷・切り傷、かゆみ、虫刺され、痔、小じわなど、とりあえず何か塗ったほうがいいかな・・・というときに活用してみてくださいね。