ハーブを日々の健康管理に役立てたい、子どもにお薬を与える前にハーブで何とかお手当できないかな、と思う人はとても多いのですが、使用したいハーブが苦い、おいしくない、という理由で断念したり、続かない人は意外と多いものです。
現に、スクール生にはそのような方が多く、「何かいい方法が学べないか」「代用できるハーブはないものか」、、、そのような理由がスクールに来るきっかけだったということがよくあります。
「良薬は口に苦し」といいますが、やはりあまりにも苦すぎたり、自分にとって受け入れがたい味のものはせっかくいいものでも続きませんよね。
そんなときにおすすめなのが「ハーブシロップ」です。
幼いころに処方されたお薬はとても甘かった記憶がありませんか?
お薬でも飲みやすくする工夫はなされているんですよね。
植物療法でも、飲みやすくするために「甘み」を利用することは昔から行われてきました。
インフルエンザの特効薬と言われているエルダーのシロップは、商品にもなっているくらいですね。
私がハーブを甘くする理由は、「飲みにくい物を飲みやすくする」という事が第一に挙げられますが、それ以外に「どうせ甘いものを摂取するならより健康的なものを」という視点でハーブに甘みをつけて加工することもあります。
お庭のローズマリーやローゼルやミントのシロップは、子どものおやつ代わりになることもあります。かき氷やヨーグルトのシロップにも使います。甘さと同時にハーブの有効成分も摂取できます。
ケーキを焼いたりしない私でも、簡単に作れるハーブシロップの作り方と使い方を紹介します。
ハーブシロップの作り方
材料:砂糖、水、ハーブ ※通常水は4カップ、砂糖500g、フレッシュハーブ2カップが定番レシピですが、ハーブがたくさん収穫できたときは増やします。ドライハーブのときは1/2~1カップにしています。
作り方:① 鍋に水をいれ沸騰させる。沸騰したら砂糖を入れて溶かす。
② ①の砂糖が全て溶けたら、ハーブを全ていれ、2~3分弱火にかけたら火を止めて冷めるまで待つ。②の工程では必ず蓋をする。(香りが逃げないようにするため)
③ ②をざるで濾して瓶にいれ、冷蔵庫で保存する。
砂糖は白砂糖の方が色がきれいなものができあがりますが、私はきび糖を使うことが多いです。
蜂蜜やメープルシロップを使うのもいいですね。
2~3分弱火にかける工程では、うっかり時間をかけすぎると、苦味が強くなってしまい、甘いハーブシロップでも子どもが飲まない、ということがありました。その方が有効成分はたくさん出ていると思いますが、我が家では子どもが飲むという条件があるので、弱火にかける時間は2~3分にしていますが、目的に応じて調整してみてください。もちろんハーブの量もお好みで調整してくださいね。
ハーブシロップの使い方
ハーブシロップは、ヨーグルトやかき氷にかけたりします。
紅茶やハーブティーの甘み付けに使うこともあります。アイスティーと炭酸水とハーブシロップを混ぜた飲み物は、お客様におだしすると「美味しい!」と好評です。
焼酎やジンなどお酒と割って楽しむこともできます。
お料理の甘みが必要なところで使うこともできます。以前カナダに精油の仕入れ等で訪れたときに、メイプルシロップと豚肉の料理をいただいたのですが、家で再現したくてメイプルの代わりにハーブシロップを使ってもおいしくできました。生姜焼きのときにも少し混ぜたりします。
エルダーやローズマリー、タイムのシロップは、子どもの体調不良によく使っています。子どもたちにも抵抗なく飲めるようです。
ぜひいろんなハーブシロップを楽しんでみてください。