ベルガモット
そういうと、たいていかんきつ系のベルガモットを想像する。私がいちばん好きな精油のひとつでもあるベルガモット Citrus bergamia。アロマテラピーの勉強を始めて、最初に買った精油がベルガモット。だからこの香りはアロマテラピーを勉強し始めたワクワク感を思い出させてくれる香り。
でももうひとつベルガモットと呼ばれている植物があります。シソ科ヤグルマハッカ属のベルガモット Monarda didyma。モナルダとかビーバームといった呼び方もされるハーブ。
原産地は北米東部。北米の先住民オスウィーゴ族が飲料としていたハーブ。北米東部・・・・そう、Tiaraが精油を仕入れているAliksir社があるあたりがまさに原産地。Aliksir社の蒸留所見学にいったときに、広くて大きなモナルダ畑に案内してくれました。彼らにとってはとてもなじみのあるハーブで主に歯科領域や口腔ケアに使うと話されてました。
そんなことで私にとってはカナダを思い出すハーブ。アロマテラピーで使う精油にとことんこだわりだしたころを思い出すハーブです。このもうひとつのベルガモット=モナルダは、近江おごとハーブガーデンでもたくさん植えられており、ピンクや赤の花が一斉に咲く花期は見事な風景です。そしてハーブガーデンに訪れたお客様は、「これもハーブなの?」「これはどうやって使うの?」「おうちに植えてるけど見て終わりだと思ってたわ。」とお話しされます。そんな言葉を聞くたびに、見るだけなんてもったいない!ぜひぜひ使ってあげてください、とお話をするんですが、今日はモナルダの使い方、簡単に記事で紹介したいと思います。
ハーブティー、お料理に・・・
一番簡単な使い方はハーブティーですね。オスウィーゴ族が飲料としていたことからオスウィーゴティーと呼ばれていたハーブでもあるのです。ヒソップやタイムのようなすっきりとした味わいで、消化促進や口臭ケアなどの効能が期待できます。シングルティーよりもブレンドがおすすめ。紅茶に花や葉を少量混ぜて楽しむのも、いつもと違った紅茶の風味が味わえておすすめです。
色鮮やかな花の色は乾燥しても消えにくいため、ケーキやクッキー生地に混ぜ込むと見た目に楽しめるスイーツが作れます。葉はすっきりとしているので脂っこいお料理と相性がよくセージのように使えます。豚肉、クリーム系のお料理で使いやすいでしょう。葉は柔らかいので細かく刻んでソースやひき肉に混ぜるといいですよ。
日本の気候でも育てやすいハーブです。ぜひベランダやお庭に加えてみてください。そしてぜひ使ってみてくださいね。